抜け殻の中
『FBBO』『時の一族』『阿修羅島の冒険』連載中。
|
01242014 | [PR] |
04221906 | 時の一族第2話 |
起きる。夕方6時。バイトが休みで良かった。と如月は思った。
外の郵便受けを見ると、1通手紙が入っていた。知らない人だ。時王・・・・・?
時桜・如月様
この度、来栖・公時氏が危篤だというニュースをごらんになったでしょうか?
あなたは遠縁ながらも、氏と血がつながっているのです。
重要な、一族会議があるので、今夜0時、ここの住所(略)でお待ちしております。
時王・佐波紀 (ときおう・さわき)より
追伸、あなたのお友達の颯太様も来られますよ。
あなたはもう自分の変化に気づいていますか?
「颯太君が?颯太君も遠縁なのか?それに自分の変化?まさか・・・・・・」
如月は考えるのをやめて、出かける準備をした。
住所の場所が意外と遠いので、早めに出かけたほうがいい、と思ったからだ。
「行きますか。しかし念のため・・・・・・。」
如月は、人とは違う『能力』を使った。
(周りに・・・・・・盗聴器や監視カメラらしきものは・・・・無し。)
確認すると、駅に向かい電車に乗り込んだ。
電車に揺られ、数時間、バスに乗って1時間。
(遠い。遠い。遠い。)
暇なので、何か考えようかと思ったが、遠い、しか思い浮かばない。
如月は携帯を開いた。16歳なので携帯は持っとけ、と友達に言われて買ったものだ。
アナウンス(○○へ到着です)
やっとついた。と思い、フラフラとバスの外へでた。眠い・・・・・・・
あっ。と思うと、がらの悪いガキにぶつかっていた。こっちをものすごい形相でみる。
「おいテメェ!俺にぶつかってきてゴメンも無しか!え?」
「ゴメン」
「っ・・・・・・・謝りゃいいって問題じゃねぇ!気持ち見せろや!」
一瞬言葉に詰まったが、ついに言う事がムチャクチャになってきた。
「今の俺の気持ちは・・・・・・・・眠い。」
「テメェ!俺をなめてるのか!?」
周りの人間がこっちを見てくる。
「なめても美味しくないでしょ。」
そういうと、若者がナイフを出し、
「ぶっ殺してやる!」と言った。こっちに向かってくる。
すると、如月の目が変わった。パッと手を広げると、手のひらにスピーカーがついている。
ナイフをよけると、ナイフをはたき落とし、手のひらを若者の耳にかぶせる。
その瞬間、ものすごい嫌な音が鳴った。心臓に響き渡り、頭がおかしくなるような。
「ぶっ殺すなんて言葉・・・・・・そう簡単にいうものじゃねぇぜ!」
若者は、泡を吹いて倒れている。周りの人たちは、不思議そうな顔で見ている。耳の中に音をこもらせたので、周りの人間に聞こえなかったのだ。
「鼓膜が破れない程度の、超音波だ。俺独自に編集を重ねて、最悪の音にしてある。」
でも、やりすぎたかな。と思った。泡を吹くまでやったつもりはないんだけどな。
ヤベェ。と思った瞬間誰かに後ろから肩を叩かれた。警察か!?
「桜~。こんなところで何してんの?あら、またやっちゃったの?」
そういうと、大きく息を吸い、若者に吹きかけた。
すると、たちまち若者が起き上がり、キョロキョロしている。
「相変わらずすごいな颯ちゃん。『治す』能力ってのは。」
「でしょでしょ!まぁ一緒に行こうぜ」
そういって二人で屋敷に向かった。
登場人物紹介
時桜・如月(16)♂
能力名:メモリー&プレイ
効果:周りにある、盗聴器や、監視カメラなど、映像を記録するもの、音声を記録する物などをサーチ
そして、映像は、合計24時間分、音声も24時間分ほど、記録する事ができ、再生も可能。
時沢・颯太(16)♂
能力名:ショック(颯太が命名)
効果:指定範囲のものを治す。しかし、息などに効果を乗せて遠距離に飛ばすことも可能。
弱点は、自分を治せないこと。大怪我で有ればあるほど、自分のエネルギーを大量に消費する事。
PR
おもしろかったお
第3話ではルチア出してね><
颯太タンでたkrwww
- +TRACKBACK URL+