とりあえず時の一族の説明を、念のため言いますが、犬神家ではありません。
【時の一族】というのは、苗字か名前かどちらかに【時】という文字が入っていて、特殊な能力を持ち、
(元々持っている場合もあるし、何の前触れもなく急に目覚めることもある。)男である事が条件。
一族では、長老と言うか、一番上の人が死ぬたびに、その後継者を決める、殺し合いが行われるのです。
ルールは簡単、『日本中を移動しながら、時の一族を探し、あったら殺りあう。』
時の一族との見分け方は、血の為か、すれ違った瞬間などに惹かれあうこと。
主人公については【第一話】で
(運命・・・・・逃げられない・・・・・近いうち・・・・・・・・・)
「ハッ!」
一人暮らしの【時桜・如月】(ときざくら・きさらぎ)は、謎の老人によく分からない言葉を囁かれる夢を見ていた。
一日だけではない、ここの所毎日同じ夢を見るのだ。起きるたびに自分は汗だくになっている。
「予知夢?・・・・・・・ハッw、そんなわけ無いか・・・・・」
とは言えども、不安は残っている。如月は気を紛らわす為、TVを付けた。ニュース番組が画面に映る。
「もう6時なのか・・・・・・・」
TV『大一族で、世界中あらゆる所に一国100以上の支部を持つ会社の社長、【来栖・公時】(くるす・きみとき)氏(74)が、末期癌だと言うことが判明しました。』
画面に顔写真が映される。
「あぁ!?」
それは、夢の中に出てくる老人と全く同じ顔だった。昔のニュース映像だろうか、来栖がインタビューを受けているときの声も、囁きかけてくる声と全く同じ声だった。
「偶然だ、偶然偶然偶然・・・・・・・・偶然っ!そう偶然っ!」
そうやって自分を無理やり落ち着かせると、乱暴にTVを切り、布団にもぐりこむ。
「『あれ』ができるようになったのも、あのジジィが夢に出てきてからだ・・・・・・・」
そういうと、目を無理やり閉じて、眠った。
はい、それではノシ
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